両利きの経営を読んだ
両利きの経営(増補改訂版)―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓くを読みました。自分の15年間の社会人経験は探索と深化が半々という感じだったこともあり、マネジメントに加えて現場の人間の感覚でも楽しく読むことができました。この本の結論はとても単純で、おそらくA4用紙1枚にまとまると思います。また言っていることには特に驚きはないので、うんそりゃそうだよねという感想で自分が流してしまいそうだなという直感があり...
View ArticleGradle用のGitHub Actions勘どころ(2023年夏)
前回書いたのがもう4年前でビビったのと、最近いろいろ進展があったのでまとめてみます。actions/setup-java の依存キャッシュを使わないこれ自分が実装した機能なのでホント申し訳ないんですけど、今なら gradle/gradle-build-actionを使ったほうが良いです。...
View ArticleThreaddump, JFR, JMC周りの知識のアップデート
久々に古い知識を整理していて、けっこう更新されているものが多いのでここにまとめる。JDK Mission Control (JMC)JMCはOracleのウェブサイトからダウンロードできる。標準ではOS標準のロケールが利用される。UIを日本語化する場合は jmc.iniで user.languageシステムプロパティを設定する。これはJVMに渡す設定なので必ず...
View Articleティール組織わからん、を掘り下げる
組織の話が好物なので色々読んできたのですが、結局ティール組織はよくわからないままでした。最初に本を読んだのが5年も前なんですね。ティール組織は面白くなかったというか、個人的にはそこまで響かなかった。歴史書読んでるみたいな感覚で……。リーンスタートアップは部署レベルで実践できそうだけど、こっちはそうは思えなかった。— 絶賛異世界転生中 (@Kengo_TODA) July 6,...
View Article私がとあるOSS開発から手を引いた経緯
ホットな話題に乗っかって、私がSpotBugsというJava向け静的解析ツールのOSS開発から手を引いた理由をまとめてみます。自分がJavaを使わなくなった先のブログでも指摘されている通りで、自分がそのソフトウェアを必要としなくなったというのは大きな理由になりました。Kotlinに乗り換えたことでJavaを書く機会がなくなり、Kotlinが生成したclassファイルの解析はSpotBugsには向かな...
View Article元toB系プログラマが医療情報技師の勉強をして面白かった部分
今年の医療情報技師能力検定試験に向けて、医学医療編・医療情報システム編の学習を進めてきました。toB系プログラマとして働き始めてから見てこなかった単語や発想がたくさんあって面白かったので、印象的だったところをまとめます。医療現場はロールベースかつイベントドリブン医療現場では(乱暴に言うと)各部門やシステムの間を「オーダ」をはじめとしたメッセージが飛び交っている、というモデル化ができそうです。...
View Articlespotbugs-gradle-plugin v6のリリース候補版(RC版)をお試しください
spotbugs-gradle-plugin v6のリリース候補版(RC版)が出たので、GradleでSpotBugsを実行している方はぜひお試しください。github.com主なBreaking Changeseffortと reportLevelを型安全に書けるようにした関係で、ビルドスクリプトの更新が必要なケースがあります。...
View Articleプログラミング言語が抱える課題を解決するには言語を乗り換えるのが一番いい、かもしれない
この記事は集まれKotlin好き!Kotlin愛好会 vol.47の懇親会でちょっと触れた内容を、膨らましてブログ用にまとめ直したものです。注意点として、Java用静的解析OSSの開発保守を長年やってきたJavaプログラマがKotlinに乗り換えて1年経ったころに書いている、という強力なコンテキストがあります。また「何十年前の話をしてんの?」という部分が多く存在しますが見逃してください...
View Article新しくチームを持ったときに伝える、開発体制に求めること 2021
2021年に書いた下書きが出てきたので整理して供養します。今見るとチームが十分に大きいことを前提にしていますね(レビュアーを2人確保するとか)。ぶっちゃけIndividual...
View ArticleAccelerateとState of DevOpsをもとにした、DevOps問題意識の移り変わり
Accelerate 第1版(以下単にAccelerateと呼ぶ)はDevOpsに関するトレンドを抑えるうえで基本となる本なのですが、もはや古く最新の知見が書いてあるとは言えません。State of DevOpsは毎年アップデートされているのですがコンテキストを丁寧には抑えてくれず、背景を含めて読み解くのが難しいという印象があります。どうもAccelerate...
View Articlespotbugs-gradle-plugin v6の安定版をリリースしました
spotbugs-gradle-plugin v6のリリース候補版(RC版)をお試しください で紹介したバージョン6の安定版が出ました。今回の大きな目的はGroovyとJavaの混成で書かれていたプロジェクトをKotlinで書き直すこと、最新のAndroid開発環境でのテストに対応することにありました。ユーザから見た違いとしてはJava 8が使えなくなったことと、effortと...
View Articleプログラマのフルリモートワークにダジャレが向いている理由とその功罪
株式会社ヘンリーでSREなどをやっている id:ellerです。 この記事は株式会社ヘンリーAdvent Calendar 2023の4日めの記事です。一昨日の記事はkobayangさんのアラートを早く上げる・早く拾うでした。さて、以下は筆者の日頃の業務を切り取った図です。みなさんはこちらを見て、どのように思われますでしょうか?図1 ひろく協力を呼びかける図図2 社内規定の浸透を試みる図図3...
View ArticleSLF4JとLogbackは2023年末現在で積極採用していいよ
2年前のブログが未だにブクマされるので、念のため掲題の件について書いておきます。 端的に書くと、あのブログで挙げた懸念事項が解消されたのでどんどん使うと良いと思います。SLF4J v2の安定版がリリースされた良かったですね。ちなみにv2.0.9から slf4j.providerプロパティでproviderを指定できるようになったので、Service...
View Article2023年のOSS活動状況まとめ
昨年のに引き続きOSS活動状況をまとめます。2022年12月16日時点の情報です。概要:OSS活動はもっと減ったGitHubのプロファイルページによると今年は8,153 contributions、過去最多でした。ただこれはprivate repoでの活動を含む値で、これを除くと514 contributionsと昨年や一昨年よりも少ない数値になりました。...
View Article2023年に読んでよかった本
記事にしたやつ職場でオススメされた「両利きの経営」を読んで記事にしました。「知識創造企業」もオススメされているので来年読みたい。blog.kengo-toda.jp医療関係医療関係エンジニアのはしくれとしてある程度の情報収集は心がけているのですが、今年読んだ中ではこの「再考・医療費適正化」がダントツで面白かったです。医療費問題は医療の持続可能性を考える上で避けて通れないのですが、実は地域性も色濃く出...
View ArticleJVMにおけるServiceLoaderとjavaagent
本エントリーはJava Advent Calendarシリーズ2の19日目です。qiita.comOpenTelemetryの自動計装機能を調べていたら、 ServiceLoaderとjavaagentを活用した実装になっていました。これ前知識がないと魔法に見えるやつだなって思ったのですが、...
View Articleはたらく人には自己成長と健康のためにコーチングがおすすめ
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし、とは徳川家康の言葉らしいですね。この記事では人生という旅路を振り返ること無く歩んでしまうと自己成長と健康に良くないので、ちょいちょい振り返りをするといいですよ、そのためにはコーチングというものを知っておくと捗りますよ。という話をします。エンジニアにとって振り返りというとポストモーテムのイメージがあるかもしれませんが、今回対象にしているのは個人の活動に対する...
View Articleオープンソースソフトウェアのユーザに知っておいてほしいひとつのこと
あけましておめでとうございます。新年早々オープンソースソフトウェア関係でやねうら王さんの記事が流れてきました。同じオープンソースソフトウェアを手掛ける開発者として記載内容の大部分には賛同できないのですが、枝葉は置いといて主幹だと私が思う主張については共感する部分があり、それについて書いてみます。yaneuraou.yaneu.comユーザには無償であること以上に、オープンであることに着目してほしいさ...
View Article組織という仕組みで解決することの難しさ、あるいはマネジメントに超人を求めるのは間違っているだろうか
そりゃ間違ってるんだけど、ではどうするべきなのかが見えてないなぁという話です。事業が大きくなると組織という仕組みの重要性が上がる同僚が何千人といたメガベンチャーから社員数20数人のスタートアップに転職してから1.5年経ちました。ここまでに自分が貢献した内容にはSREや医療情報技師としてのものも当然あるのですが、マネジメント経験のあるIndividual...
View Articleエコシステムにビルドツールがたくさんあるのは悪いことではない
JavaやNodeJSには多数のビルドツールがあります。ものによってはビルドツールではなくタスクランナーとかワークフローとか名前が付いてるかもしれませんが些細なことです、ここでは以下のようなツールのことをまとめてビルドツールと呼びます:Apache AntApache...
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